小学生の不登校の原因と7つの対応|最新データ・次の一歩へのステップも紹介

小学生の不登校の原因と7つの対応

こんにちは。不登校専門の塾&家庭教師・キズキです。

小学生のお子さんが不登校で、お悩みではありませんか?

このページでは、私たちキズキの実績や文部科学省の最新データなどに基づき、不登校の小学生のために親御さんができることを徹底解説します。

一番大切なことは、「お子さんのことを、親だけ(ご家庭だけ)で抱え込まず、サポート団体を利用すること」です

このページを読んでわかること

  • 不登校の小学生の人数・割合
  • 小学生が不登校になる代表的な原因
  • 不登校の小学生に親ができる対応とNG対応
  • 不登校の小学生の「次の一歩」に向けた具体的なステップ
  • 不登校のサポート団体

このページをご覧になることで、小学生のお子さんも、親であるあなた自身も、「次の一歩」に進むきっかけがわかると思います。

私たち、キズキは、不登校のお子さんを、13年間で3,000名以上サポートしてまいりました。不登校についての無料相談を行っており、親御さん自身のお悩みもご相談いただけます。少しでも気になるようでしたら、お気軽にご連絡ください

※目次を見ると長いと思われるかもしれませんが、一つ一つの項目は短めになっています。リラックスしてお読みいただければ幸いです。

目次

小学生の不登校:最新データ

小学生の不登校:最新データ

まずは、文部科学省の最新データから、不登校の定義や小学生の不登校の人数・割合などを紹介します。

少し長いので、ご存知の方や興味がない方は、次章「不登校の原因の解決には意味がないこともある」まで進んで大丈夫です。

①不登校の定義

国(文部科学省)は、「不登校」の定義を次のように定めています。

何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いた者

公的には、次のような人は不登校には当てはまらないということです。

  • 年間の欠席が29日以下の人
  • 病気が原因で学校に行けない人

「29日欠席した人」と「30日欠席した人」で状況が異なるかは疑問ですが、公的にはそう定義されているとご理解ください。

②不登校の小学生の人数・割合

文部科学省の調査によると、全国の国公私立小学校における不登校の人数や割合の最新データは、下記のとおりです。(参考:文部科学省「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)

  • 全小学生の人数:6,395,842人
  • 不登校の小学生の人数:53,350人
  • 不登校の小学生の割合:0.8%

先述のとおり、「年間欠席が29日以下の方」や「発達障害の特性で学校が苦手な方」などは含まれません。

つまり、「不登校の傾向がある小学生」や「学校が苦手な小学生」は、もっといると考えられます

③不登校の小学生は中学校でも不登校になりやすい?

結論から言えば、「不登校の小学生は中学校でも継続して不登校になりやすい」というのは事実です。

文部科学省のデータでは、次のようなことが言えます。

  • 2019年度の、不登校の小学6年生:14,061人
  • 2020年度の、前年度から継続して不登校の中学1年生:9,804人

つまり、不登校の小学6年生のうち、約70%が中学校に上がっても不登校を継続しているのです。

ただしもちろん、中学校進学が転換点になり、登校が可能になることもあります。

いずれにせよ、不登校は「悪いこと」ではありませんし、不登校が継続しても「次の一歩」は必ずあります。

そして、不登校の小学生をサポートする団体はたくさんありますので、親御さんだけで「不登校が続くかも…」とお悩みにならないでください

小学生で不登校のお子さんに寄り添い、サポートする塾&家庭教師【キズキ】/お子さんは、「次の一歩」に進めます/相談無料/関東・東海・関西(オンライン授業は全国対応)

小学生の不登校の原因の解決には意味がないこともある

小学生の不登校の原因の解決には意味がないこともある

お子さんが不登校の「次の一歩」に進むためには、不登校の原因・理由の追及・解決は、意味がないことがあります。

もちろん、原因や理由を知ることはお子さんの理解につながるため、全く意味がないわけではありません。

一方で、小学生のお子さんの中には、「どうして不登校になったのか自分でもよくわからない(でも、学校には行きたくない)」という子もいます。

お子さんは、自分で原因がわからないのに「なぜ不登校になったのか」と問われると、悩むばかりで追い詰められる可能性があるのです

また、不登校になったきっかけを特定・解決できたからと言って、不登校の「次の一歩」に進めるとは限りません。

というのも、最初の原因を解決できても、不登校中に、学校に行きづらい新たな理由が発生することもあるからです。

  • ①先生から理不尽に怒られたことが原因で、不登校になった
  • ②先生の謝罪で関係が修復し、原因は解決した
  • ③でも、「不登校中に昼夜逆転になっていた」「勉強についていけなくなっていた」「友達の目が気になる」などのため、不登校が継続する

逆に、原因が解決しないままでも、「次の一歩」に進めることもよくあります。

  • ①先生から理不尽に怒られたことが原因で不登校になった
  • ②先生からの謝罪はなく、原因は未解決のまま
  • ③でも、「先生が別の学校に異動した」「仲のいい友達ができて先生のことが気にならなくなった」「転校した」などで、登校再開などの「次の一歩」に進めた

したがって、原因にこだわりすぎず、不登校のお子さんが「次の一歩を踏みだそう」と思うまで、気長に待つ姿勢を忘れないようにしましょう

その際、後述するサポート団体を利用すると、より適切な「待ち方」や「接し方」がわかります。

ただし、「病気が原因なら治療が必要」など、一部の原因には対応も必要です(公的には、病気による欠席は不登校には含みませんが)。

また、「次の一歩」とは、「今の学校・クラスへの登校再開」とは限りません。

「保健室登校」「転校」「登校は再開しないまま、塾で勉強」など、複数のルートがあることを覚えておくと、きっと気持ちが楽になります。

いずれにせよ、お子さんのペースに合わせて、お子さんに合った選択を一緒に考えていきましょう

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小学生の不登校によくある8つの原因

「原因にこだわりすぎる必要はない」とは言いましたが、気になるのが親心でしょう。

そこで、私たちキズキの実績に基づき、小学生の不登校のよくある「直接的な原因」を、8点ご紹介します(別の記事でご紹介している「不登校の7つのタイプ」とは別の切り口からのご紹介です)

参考としてご覧いただいた上で、「あなたのお子さん」に必要な対応は、サポート団体を利用することでわかっていきます

お子さんのことを、親御さんだけ、ご家庭だけで抱え込まないことが大切です。

原因①親から離れることが不安

原因①親から離れることが不安

親から離れることへの不安が、不登校の要因となる場合があります。

「母子分離不安」とも表現され、特に低学年のお子さんによく見られます。

■不安のあらわれ方

  • 腹痛や頭痛などの身体症状が出る
  • 親がいないと泣き出す

原因②環境(の変化)

環境(の変化)に対応できないことも、原因として考えられます。

■合わない環境の例

  • 同級生が合わない
  • 先生が合わない
  • 授業スピード・カリキュラム・方針が合わない
  • 前までは合っていたが、クラス替えや授業内容の難化で合わなくなった

特に公立校の小学生の場合、同級生は「たまたま同じ地域に住んでいる人」であり、合うかどうかは事前にはわかりづらい面があります。

私立校の場合も、「合っている」と思って入学しても、実際は合わなかったということは珍しくありません。

原因③いじめや人間関係の悩み

いじめや人間関係の悩みが直接的な不登校の原因になることもあります。

■いじめを考えるときのポイント

  • 本人が言うまで、いじめがあることに周りが気づかないことがある
  • 親にも相談しづらい

■人間関係を考えるときのポイント

  • 友達とのささいなトラブルや、周囲や相手は何も思っていないことを、本人だけが悩んでいることがある
  • 大人であれば気にならないようなことも、小学生には気になることがある

原因④勉強についていけない

原因④勉強についていけない

勉強についていけなくて困惑しているお子さんもいます。

お子さんが学校にいる時間の大半は授業です。

勉強がわからないと、授業だけでなく学校自体がつらい場所になり、不登校につながることがあります。

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原因⑤学校での苦手なことや嫌なこと

学校で苦手なことや嫌なことがあることも、不登校の原因になり得ます(前項の勉強もその一つです)。

■苦手なことの例

  • 体育や音楽など特定の教科
  • クラスの雰囲気
  • 特定の先生
  • 運動会や修学旅行などのイベント

原因⑥生活の乱れ・昼夜逆転

様々な理由で生活が乱れていたり昼夜逆転していたりすることも、不登校につながります。

生活の乱れは、不登校という観点に限らず、発育・健康の面からも問題になることが多いです。

原因⑦学校に行く意味を感じられない

学校に行く意味を感じられないことによって不登校になる場合もあります。

■パターンの例

  • ある日突然、意味を感じられなくなる
  • ずっと違和感を感じながら学校に行っていたが、あるとき限界が来る

原因⑧発達障害や病気の関係

発達障害の特性や病気が、不登校に関係しているケースもあります。

発達障害とは、先天的な脳の構造によって、コミュニケーションや学習に関わる何らかの「特性」が生じている状態を言います。

■発達障害が考えられる例

  • 決められたルールやルーティン通りにいかないとパニックを起こす(ASDの可能性)
  • 着席してある程度の時間、勉強することに耐えきれない(ADHDの可能性)
  • 書字や計算など、特定の情報入力に著しい困難がある(LD/SLDの可能性)

上記のような特性により、登校するのがストレスになっていることがある、ということです。

心身の病気で学校に行けないことは、公的には不登校の定義には当てはまりませんし、「治療」という明確な対応もあります。

ですが、本人にも病気の自覚がないことには注意が必要です。

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小学生の学年別に多い不登校の原因まとめ

前章を踏まえて、小学生の学年別に多く見られる「不登校の原因」をまとめると、以下のようになります。

■低学年(1、2年生)

低学年(1、2年生)

小学校に入学した直後や、初めてのクラス替えなど、環境の変化に戸惑うことが多い時期です。低学年では、やはり「母子分離不安(母親から離れることの不安)」が原因として多く見られます。

母親から離れることに言葉では説明できないような感覚的で強い不安が起こり、登校できなくなるものです。母親以外の人(学校の先生や同級生、場合によっては、父親やきょうだい)との接触に抵抗を示すようになりますが、母親と一緒であれば元気に過ごすことができます。

■中学年(3、4年生)

3年生以上でも「母子分離不安」が起こっている場合がありますが、小学校低学年の子に比べて、はっきりとしなくなります。

成長に応じて、知識や言葉の数も増えてきて、自分の気持ちをある程度言葉によって説明することができるようになるため、「学校での苦手なことや嫌なこと」として、「先生が大きい声を出すから怖い」「プールの入るのが怖い(プールという場所が怖い)」など、学校に行きたくない理由を説明できることもあります。

「勉強についていけない」という悩みを話す子も増えてくる時期です。

■高学年(5、6年生)

高学年(5、6年生)

高学年では「友達に自分の意思が上手く伝えられず嫌な思いをしていた」「ケンカをした後に仲直りができずに気まずくなった」というような「いじめや人間関係についての悩み」が不登校のきっかけになることがあります。

また、「勉強についていけない」不安も、それまでより大きくなる時期です。「それまで勉強が得意だったはずなのに、難しくなったことで挫折した」という経験から自信を失うこともあります。

「生活の乱れや昼夜逆転」「学校に行く意味が感じられない」といった原因も、学年が上がって授業が難しくなったり、お子さんの意志が強くなってきたりするにつれて生じやすくなると考えられます。

■学年を問わない原因

学年を問わず、「合わない環境」「発達障害の特性」「病気」は、周囲の変化や理解度によって不登校につながります。

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不登校の小学生のために親ができる7つの対応

ここからは具体的に、不登校で悩む小学生のお子さんのために、親御さんができる対応策を解説していきます。

特に大切なのは、「不登校の悩みを親だけ(家庭だけ)で抱え込まずに、専門家や支援団体を利用すること」です

それを大前提に、お子さんの気持ちに寄り添いながら、対応を考えていきましょう。

なお、この7つの対応は、小中高校生に共通してできるものです。特に小学生向けの対応としては、次章以下に3点ご紹介します。

対応①学校を休んでもいいと伝える

対応①学校を休んでもいいと伝える

お子さんに、「学校を休んでもいいよ」と、言葉にして伝えましょう。

不登校のお子さんは、「学校を休みたいけれど、休むのはよくない。でも学校に行くのはつらい」と悩んでいます。

親御さんが「休んでもいいよ」と伝えることで気持ちが楽になり、「親は自分の味方だ」と安心することができます

お子さんの安心は、親子関係において、「お互いに相談しやすくなる」というメリットにもつながります。

対応②ねぎらいやがんばりを認める言葉を伝える

子どもが学校を休みたいと言い出したときには、すでに、悩み苦しみがんばりきった後の状況であることが多いです。

がんばって悩み抜いた結果として不登校になったのだと理解しましょう。

その上で、本人の努力や我慢をねぎらう言葉を掛けることが大切です

■声かけの例

  • 今まで大変だったんだね
  • ずっとがんばっていたんだね

こうした声掛けは、子どもの中の緊張やわだかまりを解きほぐし、「次のステップ」を考えはじめる糸口になりえます。

対応③子どもの話にきちんと耳を傾ける

対応③子どもの話にきちんと耳を傾ける

子どもから学校についての相談を受けるとき、つい「甘えている」「怠けている」と思って、話半分に聞くことがあるかもしれません。

ですが、お子さんにとっては、深刻な話です。

軽く受けとめられたり、適当に聞き流されたりすると傷つきます。

頭ごなしに否定したり聞き流したりせずに、まずは、本人の話にじっくり耳を傾けてください

まだ小学生のお子さんは、言葉を選ぶこと自体が難しく、話もたどたどしくなるかもしれません。

急かさずに、丁寧に話を聞くようにしましょう。

親御さんに「具体的な回答」が思いつくこともありますし、思いつかなくても、相談自体に暗い気持ちや不安を払しょくする効果があります。

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対応④担任の先生やスクールカウンセラーと連絡を取り合う

学校での様子を知るためにも、担任の先生やスクールカウンセラーと密に連絡を取りあうことが大切です。

家庭では気づかなかったお子さんの悩みに気づくきっかけにもなりえます

また、お子さんが将来的な登校を希望しているようなら、「そのときのために、家でやっておくといいこと」などもやりとりしやすいです。

対応⑤保健室登校(別室登校)を提案する

対応⑤保健室登校(別室登校)を提案する

保健室登校(別室登校)とは、文字どおり、教室ではなく保健室(別室)に登校する仕組みのことです。

不登校の子どもは、「学校に行けないことに対する悩みや罪悪感」を持ちがちです。

罪悪感は自信や気力を奪い、新たな「学校に行けない理由」になる場合があるのです。

「教室には行けないけど、保健室(別室)なら行ける」という状態は、罪悪感を和らげる効果があります

担任の先生と「保健室登校が可能かどうか」を前もって相談した上で、お子さんのペースに合わせて提案するのがよいでしょう。

対応⑥不登校支援をしている団体に相談する

何度か繰り返すとおり、不登校の小学生や親御さんを支援している団体にぜひ相談してみてください。

支援団体(相談先)の例としては、次のようなものがあります。

■公的団体の例

  • 市区町村の子育て相談窓口
  • 児童相談所、児童相談センター
  • ひきこもり地域支援センター
  • 教育支援センター・適応指導教室
  • 発達障害支援センター(発達障害の関係があるとき)
  • 小児科・児童精神科(民間の病院もあります)

■民間団体の例

  • 不登校の親の会
  • フリースクール(次項で説明します)
  • 不登校に対応した塾や家庭教師など(次項で説明します)
  • カウンセラー

支援団体を利用するメリットは、次のとおりです。

  • 様々なケースを通じて蓄積した専門知識やノウハウに基づいて、具体的な「解決策」が提示される
  • 話をするだけでも、親子の不安・ストレス緩和につながる

公民問わず、不登校の小学生と親御さんをサポートする団体はたくさんあります。

お住まいの地域にある相談先は、「○○市 小学生 相談」「○○県 不登校 相談」などとインターネットで検索すると見つかります

公的な相談窓口の場合は、市区町村役所の総合窓口に聞いてみるのもよいでしょう。

対応⑦家庭教師などの学校以外の学びを検討する

対応⑦家庭教師などの学校以外の学びを検討する

学校以外にも、フリースクールなどのように、学びの場は多数あります。

フリースクールとは

不登校のお子さんが、学校の代わりに通える場所のこと。実施内容は、スクールごとに特色があります。学校の校長先生の承認があれば、フリースクールに通った日数を学校の出席分としてカウントすることもできます。

外出が苦手なら

不登校の小学生に対応した家庭教師もあります(私たちキズキもその一つです)。

学校外の学びの場を利用すると、学力の向上だけでなく、家族以外とのコミュニケーションに慣れることもできます

インターネットで「フリースクール ○○市」「不登校 家庭教師」などと検索すると、候補が見つかると思います。

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特に「母子分離不安」への対応

特に「母子分離不安」への対応

特に母子分離不安による不登校の場合、母親に甘えたり抱っこをねだったりなど、赤ちゃん返り(幼児退行)を起こすことがあります。

それは、心理的な安定度が崩れてきたときに起こる自然な反応です。

拒絶したり、母親の都合で中断したりせず受け入れましょう

甘えさせ続けたら自立できなくなるということはありません。

母親に密着することで安心感を得たいという生理的欲求から起こることなので、心配する必要はないのです。

欲求をしっかり満たすことができれば、安定して、母親から離れて過ごすことができるようになっていきます。

特に「高学年児童」への対応

高学年の場合、親から独立したいという欲求も出てくる一方で、人や場所に対して感覚的な不安が起こっていることがあります。

直接的な関わり・対応を、親が行った方がよいところと、家庭外の第三者が行った方がよいところも、それまで以上に分かれていきます

繰り返しますが、「家庭だけでなんとかしようとせず、第三者(サポート団体)を頼ることが重要」ということです。

人間関係に課題がある場合、まずはお子さんを受け入れる第三者との人間関係から始め、同級生と対等な関係性をつくれるようにしていくと、中学校生活にスムーズに適応できるようになります。

特に「学習と進路の準備」への対応

特に「学習と進路の準備」への対応

小学校低学年の場合、学習内容はそれほど難しくはなく、遅れを取り戻すために必要な時間も多くはありません。

あせらずに、後々の学習のためにも、学習に対する嫌悪感・恐怖感を抱かせないようにすることの方が重要になります

「字がきれいだね」「よくできたね」「これだけできていれば大丈夫だよ」など、できる喜びや安心を感じられるようにしていきます。

高学年の場合でも、成績にはこだわらず、中学校に入っても使う算数の知識などに的をしぼって学習を進めていきます。

四則の計算、様々な単位、比や割合の問題など、中学校の方程式に繋がる単元は丁寧に確認しながら学習を進めて行くとよいでしょう

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不登校の小学生にしない方がいいNG対応

反対に、不登校の小学生に対して「してはいけないNG対応」もあります。

一般的に、以下のような対応はしない方がいいでしょう(これまで述べたことの裏返しでもあります)。

■NG対応

  • 無理に登校させる
  • 不登校の原因を問い詰める
  • 登校しないことを責める
  • 「今の学校」への登校再開にこだわる
  • 親だけ(家庭だけ)で対応する

まず、お子さんは疲れきり、がんばりきったお子さんを無理に登校させようとすると、心身の負担が高まります。

また、小学生のお子さんは、不登校の原因をうまく説明できない場合が少なくありませんし、原因の追求・解決には意味がないこともあります。

そんなお子さんが登校しないことを責めると、親子の信頼関係や自尊心に影響します。

そして、「今の学校」への登校再開にこだわると、お子さんに向いている可能性がある別のルートが見えなくなります。

そして、親だけ(家庭だけ)で対応すると、お互いに不安や不満が高まっていきます。

支援団体を適切に利用した上で、子どものペースに寄り添って気長に対応する…と覚えておくと、お子さんのためにも親御さんのためにも、きっと役に立ちます

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不登校の「次の一歩」に向けた具体的な4つのステップ

最後に、不登校の「次の一歩」に向けた具体的なステップを例示しておきますので、参考にしてください。

ただし、不登校の状況はお子さん個人によって異なります

状況次第では、1ステップ飛ばしたり、1クッション置いたりした方がいい場合もあるのでしょう。

そうしたゆとりを持って、以下のステップを参照するようにしてください。

そして、何度も繰り返すとおり、支援団体を利用することでより適切な対応がわかります。

ステップ①ゆっくり休ませる・好きなことをさせる

ステップ①ゆっくり休ませる・好きなことをさせる

不登校になった直後は、心身ともに疲れきって、気力やエネルギーが不足している状態です。

回復するまでは、登校や勉強の再開はいったん忘れて、ゆっくり休ませるようにしましょう。

何かに取り組める余裕ができたら、趣味や遊びなど、お子さんの好きなことからさせてみてください

一例ですが、お子さんが「暇でつまらない」などと言い出したなら、余裕ができつつあります。

学校を休んでいるのに好きなことをさせることに抵抗がある親御さんもいるかもしれません。

しかし、好きなことはエネルギーや自信の回復につながりますので、優しい目で見守りましょう

ステップ②(本人が嫌がらなければ)勉強の再開につなげる

充分なリフレッシュができたら、簡単な勉強から再開させるのもよいでしょう。

お子さんが外出や他人とのコミュニケーションができそうでしたら、ステップ③と並行してもOKです。

勉強の遅れは、登校再開の壁になる場合もあります。

逆に言うと、不登校でも勉強を続けることで、登校再開がスムーズに進みやすくなります。

ただし、勉強を強制することは逆効果です

本人が嫌がらないこと、勉強に取り組める余裕があることが前提になります。

ステップ③学校以外の場所を利用する

ステップ③学校以外の場所を利用する

外出の余裕が出てきたら、塾・家庭教師、習い事、フリースクールなど、学校以外の場所を利用するのもよいでしょう。

登校再開はできなくても、好きなところや興味のあるところには行ける場合もあります。

そうした場所での交流や行動は自信や自己肯定感につながり、「次の一歩」にもつながります

学校の代わりに朝から夕方の時間帯に利用する場所としては、次のような例があります。

■日中通う場所の例

  • フリースクール
  • 適応指導教室
  • 不登校対応の塾など

昼に通える場所があるというのは、生活リズムのペースメーカーにもなります。

また、上記の例は、利用者が「不登校であること」が前提となっていることです。

「自分以外にも同じような悩みを持つ人、同じような状況の人がいる」と知ることは、自己肯定感をもたらします

※ただし、適応指導教室は、元の学校(クラス)への登校再開も目的としていますので、元の学校(クラス)に拒否感があるなら、向いていないかもしれません。

ステップ④学校について考える

自己肯定感・生活リズム・勉強などが整ってきたら、学校についてどうするかを具体的に考えましょう。

お子さんの状況について学校と随時のやりとりをしていると、登校再開や転校などを行動に移しやすいと思います

ただし、「その学校」や「小学校という仕組みそのもの」がどうしても自分に合わないお子さんもいます。

今の学校についても、転校先の学校についても、「登校できなければ、お子さんはもうダメだ」ということでは決してないということは、覚えておくと気が楽になると思います。

学校に通わないことで勉強や社会性から離れる可能性はあり、それに伴う苦労が発生する可能性は否定しません。

ですが、以下のように、小学校の代替手段はたくさんあります。

■代替手段の例

  • 勉強は、家庭教師や塾で行う
  • 社会性は、習い事教室やフリースクールで身につける

そして、小学校年齢の先には、選択肢も可能性もたくさん広がっています。

「学校に行ってほしい」という気持ちは痛いほどわかりますが、思い詰めず、専門家を頼り、ご自身の生活も充実させながら、広い視野を持つように努めましょう

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まとめ〜小学生で不登校のお子さんは、必ず「次の一歩」に進めます

まとめ〜小学生で不登校のお子さんは、必ず「次の一歩」に進めます

以上、不登校の小学生の最新データ、不登校の原因、親御さんの適切な対応とNG対応などについて解説してきました。

繰り返しにはなりますが、原則として大切なのは、「お子さんのことを親だけ(家庭だけ)で抱え込まず、支援団体を利用すること」です

その上で、不登校のお子さんが「次の一歩を踏みだそう」と思うまで、気長に待つ姿勢を忘れないようにしましょう。

お子さんは、必ず「次の一歩」に進めます。

この記事が、お子さんとあなたの役に立ったなら幸いです。

さて、私たち、キズキは、不登校のお子さんのための塾&家庭教師です。

13年間で3,000名以上、不登校のお子さん・親御さんをサポートしてまいりました。

不登校についての無料相談を行っており、親御さん自身のお悩みもご相談いただけます。

少しでも気になる方は、お気軽にご連絡ください

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