「人間関係型」(旧「学校生活に起因する型タイプ」)の特徴と留意点

タイプ5 人間関係型

特徴

  • ・いやがらせやいじめをうけたり、友達や教師とのトラブル、転校による不適応感など、明らかにそれと分かる人間関係上の問題が原因となって登校できなくなる。
  • 登校しようとする意思はあるが、これらのトラブルを一人で解決できず登校できないでいる。
  • ・積み重なったストレスにより体調を崩し、頭痛や腹痛などの身体症状を訴える場合がある。

留意点

  • ・早期対応が早期解決の鍵となることが多いので、事情が分かればすぐに解決を図っていくことが必要である。
  • ・本人があまり話したがらない場合は、無理に聞き出すとその状況や言われたことを思い出しさらに傷つく可能性があるので、注意が必要である。
  • ・子どもの訴えが、内面の未熟さと結びついている可能性があるが、「わがまま」や「甘え」として責めると、当面の問題が解決しても登校できくなる可能性がある。
  • ・特定の人物だけでなく、人間や社会への全体的な不信感につながる可能性があるため、本人の心のわだかまりを解消していくことが大切である。

 

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人間関係型の前駆期

前駆期

状態や症状

  • ・身体的不調を訴え、登校を渋ることが多くなり、時々早退や欠席をするようになる。
  • ・表情が暗く、元気がなくなる。
  • ・勉強に身が入らなくなり、成績が急に下がる。
  • ・学校で何かあったとしても、自分からはあまり話をしようとしない。
  • ・学校では、休み時間になると頻繁に他のクラスに行ったり、廊下をうろうろしたりすることが目立つようになる。

親の対応と学校との連携

  • ・様子がおかしいと感じたら、じっくり話す機会をつくる。
  • ・本人が具体的には話したくないようであれば無理に聞き出さず、「どんなことがあってもお母さんは味方だからね」と伝え、自分から話すのを待つ。
  • ・事情がわかったら、学校と連絡を取り、トラブルの調整を図る。
  • ・本人が特定の人に謝罪を求めている場合は、家庭と学校が協力してトラブルの調整の経緯を、本人が納得できるように説明し、最終的にどのような形で解決するか本人に決めさせる。

 

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人間関係型の進行期

進行期

状態や症状

  • ・トラブルの解決が図られないことへの絶望感が強く、情緒的に不安定になる。
  • ・不登校が始まり、登校できないことへの焦りから生活が乱れ、昼夜逆転の生活になる場合もある。
  • ・部屋に閉じこもり、家族を避けるようになる。
  • ・親の対応によっては拒否的、反抗的な態度を取ったり、暴力的な行動を取る場合がある。
  • ・いじめの場合は、その解決が図られないままこの時期が続くと、ストレスによる神経症を発症したり、自殺を考える場合がある。

親の対応と学校との連携

  • ・親が本人の気持ちをじっくり聴き、トラブルの調整に向けて協力する姿勢を見せ安心感を与える。
  • ・両親と学校とで話し合い、トラブルの調整に向けて動き出す。場合によっては信頼できる第三者機関に入ってもらい調整を図る。
  • ・いじめや教師とのトラブルの場合、学校に本人の苦しみを十分に理解してもらい、学校としての対応の状況や経過について本人が納得できるように説明してもらう。
  • ・学校で起きたトラブルは本人の心のわだかまりを解消することが目的であるため、本人の気持ちを優先し、親が主役にならないように注意する。

 

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人間関係型の混乱期

混乱期

状態や症状

  • ・表情に明るさがみられるようになる。
  • ・学校や勉強のことを気にするようになり、登校してみようという気持ちを示すようになる。
  • ・普段の生活では元気そうに見えるが、依然として学校生活に強い不安感が継続する場合がある。
  • ・欠席が長期になると、進学先など進路についての不安が大きくなってくる。
  • ・原因となったトラブルが解決しないと、「あの事があったせいでこうなった」という強いこだわりをつくり、前に進む取り組みが始められないことがある。

親の対応と学校との連携

  • ・原因となったトラブルについて本人とじっくり話しをし、その解決に向けて動く。
  • 登校までの道筋を本人と一緒に考え、保健室への登校や登校時間をずらしての登校などの慣らし登校の計画について学校と協議する。
  • ・原因となったトラブルの解決が困難な場合、傷ついた心を癒すのには一定の期間が必要であるため、焦らず対応していく。

 

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人間関係型の回復期

回復期

状態や症状

  • ・学校やこれからのことについて、家族や学校の先生とじっくり話をすることができるようになる。
  • ・保健室への登校など、慣らし登校を始められるようになる。
  • ・以前のエネルギーが戻り、遅れた勉強についても一生懸命取り組むようになる。
  • ・原因となったことについてのこだわりはあるものの、少しずつ学校生活になじもうと努力する。

親の対応と学校との連携

  • ・本人が希望する間は保健室への登校や時間をずらしての登校を認めてもらい、これまでの経緯について教職員全体で共通理解をしてもらう。
  • ・いじめの場合、しばらくの間は本人と加害者両方に配慮してもらい、本人へ学校としての防止策についてきちんと説明し安心感を与える必要がある。

 

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