子供の発達障害の種類・概要・相談先などを紹介〜親子の「生きやすさ」のために〜

キズキには、発達障害(の傾向)のある生徒さんがいらっしゃいます。
まだ医師による診断を受けておらず、「私はADHDかもしれない」「学習障害があるのかな」と自分の症状を不安に思っている方もいます。
あなたも、ご自身のお子さんが発達障害の診断を受けて、または発達障害かもしれないと考えて、お悩みなのではないでしょうか。
発達障害には、いくつかの種類があります。
また、近年では発達障害の名称や分類が変更され、その分類や定義はますます複雑になってきています。
そこでこのコラムでは、「自閉スペクトラム症(ASD)」「注意欠如・多動症(ADHD)」「限局性学習障害(SLD)」を中心に、次のようなことをご紹介します。
この記事を読んでわかること
- 発達障害の概要
- 子供の発達障害の種類とその特性
- 頼れる相談先など
この記事がお子さんの理解につながり、またお子さんと親御さんの「生きやすさ」に繋がったら幸いです。
なお、このコラムは、全体的にキズキの知見及び以下の書籍を参考にして書いています。
『子どもの発達障害と支援のしかたがわかる本』西永堅、日本実業出版社(以下「出典 西永」)
『最新図解 発達障害の子どもたちをサポートする本』榊原洋一、ナツメ社(以下「出典 榊原」)
『イラスト図解 発達障害の子どもの心と行動がわかる本』田中康雄著、西東社(以下「参考:田中」)
私たちキズキは、発達障害や不登校のお子さんを、13年間で3,000名以上サポートしてまいりました。発達障害や不登校についての無料相談を行っており、親御さん自身のお悩みもご相談いただけます。少しでも気になるようでしたら、お気軽にご連絡ください。
目次
発達障害の概要
①発達障害とは、「発達」の偏りや遅れのこと

「発達障害」とは、「発達の偏りや遅れのこと」を意味します。
偏りや遅れの程度や特徴によって、「自閉スペクトラム症」「ADHD」「学習障害」などと診断名がつけられています。
親御さん世代が子供のときにも、漢字や計算が苦手な子、けんかっ早い子、忘れ物が多い子、友達と仲よくできない子がクラスにいたと思います。
昔は発達障害という考え方が一般的ではなかったので、そのような子は「困った子」「変な子」として放置されることも多くありました。
しかし、医学や教育制度が発達した現代では、そのような子たち(の一部)を発達障害という新しい概念で理解し、支援しようという風潮になっています。
②発達障害の「発達」とは、何かが「できるようになること」
発達障害の「発達」とは、運動・言語・認知・社会性などが成長して、「できるようになること」です。
子供は、年齢に応じていろいろなことができるようになります。
例えば、次のようなことです。
- 言語…読み書き、表現など
- 運動…ハイハイ、走る、投げる、泳ぐなど
- 認知…問題を解決する、計画を立てるなど
- 社会性…集団行動、マナーを守るなど
発達障害とは、このような発達が偏っていたり、ゆっくりだったり、部分的に困難だったりすることを言います。
そう考えると、この記事をお読みのあなたの学生時代にクラスにいた「漢字が苦手だった子供」は、言語の発達が遅れていた可能性があります。
「友達と仲よくできなかった子供」は、社会性の発達が遅れていた可能性があります。
③発達障害の子供は、「その子なりの発達」を見ることが大切

発達障害の子供たちは、「発達が遅れている部分」以外は普通に見えます。
そのため、次のような誤解を受けやすい面があります。
誤解の例
- 怠けている
- 甘やかされている
- 変な子だ
発達障害がある場合、各発達は同年代の子供の平均と比べて、ゆっくりや困難ではありますが、発達しないわけではありません。
また、「普通」「早い」ことだけがいいわけではありません。
他の子供と比べるのではなく、その子なりの発達を見ていくことが大切です。
その子のペースに合わせて、必要に応じて支援を行いながら、「できること」を増やしていくという考え方が重要です。
なお、昔は「発達」は18~20歳くらいまでに完了すると考えられて来ましたが、近年では人は一生にわたって発達するのだという「生涯発達」という考え方が主流になってきています。
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④発達障害の子供は、1クラスに2〜3人いると想定される
2012年に文科省が行った調査では、全国の小中学校(通常学級)に、発達障害の疑いを持った子が6.5%、人数にすると約67万人いると報告されました。(出典:文部科学省※PDF「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」)
この調査は医師の診断を伴うものではないため断言はできませんが、発達障害の子供は、40人学級に約2~3人ずつ存在していることになります。
つまり、発達障害は決して珍しいことではないことがわかります。
⑤発達障害の原因はわかっていない

発達障害の原因は、わかっていません。
ですが、「親の育て方や家庭環境が原因で発達障害になることはない」ということはわかっています(次項でも述べますが、生まれつきのものです)。
発達障害の人は、脳機能が、通常の人(多数派の人、発達障害ではない人)とは異なるため、それに伴って「ものの見方や考え方」も違う、と言えるでしょう。
例えば、揺れるカーテンをいつまでも見続ける発達障害の子供がいます。
その子たちは揺れるカーテンの光の反射、規則性、形状などに、定型発達の人(発達障害ではない人)が感じない美しさや驚きを感じているのかもしれません。
それは決して悪いことではなく、「そのような認知をする個性がある人」だと見ることができます。
ただし、後述するように、発達障害の特性による「困難」が生じうることも事実です。
⑥発達障害は、生まれつき発生している
発達障害は、生まれつき発生しています。
生まれたときには、すでに発達障害である、ということです。
ですので、「大人になってから発達障害になった」「思春期にいじめられて発達障害になった」ということはありません。
ただし、「大人になってから発達障害に気づいた」という人も、珍しいわけではありません。
例えば、学校に進学した、社会に出たなどで、生活の変化やきっかけがあるまでは、本人も周囲も発達障害であることに気づかないこともよくあるということです。
補足して、そうした「大人の発達障害」の診断の際には、幼少期から発達障害の特性があったかどうかが、判定の際に重要となります。
逆に言うと、最近まで発達障害の特性がなかったようであれば、「発達障害に見えるけれど、別の状態である」ということです(もちろん、実際の判断は医師のみが行えます)。
⑦発達障害は「治らない」けれど、対応・対策はある

発達障害は生まれつきの脳機能の偏りであり、現代の医学で「治る」ものではありません。
そもそも、発達障害は、病気のように原因を見つけて「治療」するものではない、という考え方もあります。
ただし、その子供自身の成長に伴って、(ゆっくりながらも)特性が「改善」していくことはあります。
とは言え、発達障害の子供は、その特性に伴って困難を抱えがちなことは事実です。
「病気の治療」とは異なりますが、そうした特性と困難については、適切な支援を受けたり、薬の服用で特性を抑えたりすることで、解消していくことができます。
つまり、各特性への対応・対策を行うことは可能なのです。
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2013年に、発達障害関係の名称などが変わった
この章では、2013年の、発達障害関係の医学的な名称・診断分類の変更について紹介します。
①発達障害から神経発達症群へ

アメリカ精神医学会という団体が、「DSM」というものを作成しています。
これは、医師が診断を行う際の根拠となる「精神疾患に関する診断基準(マニュアル)」のことです。
日本の精神科のお医者さんは、この診断基準(DSM)の内容に従って、患者の病名の診断を行います。
医学は日々進歩しているので、DSMも定期的に新しいものに改訂されます。
2013年にもDSMが改訂され、「DSM-V」という新しいバージョンが発表されました。
その中で、実は、かつて「発達障害」と呼ばれていたものは、現在は「神経発達症群」というカテゴリー・名称に変更されているのです。
②発達障害の各分類の変更
加えて、発達障害(神経発達症群)の中の分類・名称も次のように変更されています。
- 旧:広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群、高機能自閉症など)
→現:自閉スペクトラム症(ASD) - 旧:注意欠陥多動性障害
→現:注意欠如多動症(旧現どちらもADHDとも呼ばれる) - 旧:学習障害(LD)
→現:限局性学習症(SLD)
DSMと並ぶもう一つの世界的な診断基準、「国際疾病分類(ICD)」においても、「発達障害」は「神経発達症群」と名称変更されました。
③現実的には、新旧の名称・分類が混在している

親御さんも、学校や病院で「神経発達症群」「自閉スペクトラム症」などという新しい言葉を聞く機会が増えているかもしれません。
一方で、医療現場や一般社会では、古い名称も未だに使用されており、新旧様々な名称が混在しているというのが現状です。
また、各種法律や公的支援機関でも、発達障害という名前が使われ続けていることも珍しくありません。
この記事でも、そうした現実を考慮して、あえて発達障害という言い方をしております。
各種の名称や診断基準の理解は、子供たちを適切に支援するために重要です。
ただしその上で、子供の特性、その現れ方、特性に伴う困難は、実に様々です。
診断の名称・内容は一般論ですので、実際に子供をサポートする際には、そのお子さんの特性をよく理解することも大切です。
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子供の発達障害の種類
発達障害が名称変更されたとお話ししましたので、ここからは、「神経発達症群」としてご紹介していきます。
神経発達症群の代表的な3種類は、次のものです。(出典『新・社会福祉士養成講座 人体の構造と機能およびその疾病』中央法規)
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 注意欠如・多動症(ADHD)
- 限局性学習症
以下、より詳しくご紹介します。
種類①自閉スペクトラム症【ASD】

自閉スペクトラム症とは、「社会性の困難」が中心となっている発達障害です。
旧名称では、「広汎性発達障害(アスペルガー症候群、自閉症、高機能自閉症など)」とされていました。
ASDは、主に、次のような特性を中心とします。
- 社会性やコミュニケーションに障害がある
- こだわりが強く、興味や関心の幅が狭い
- 感覚・知覚過敏があることもある(体を触られるのを嫌がる、味覚が偏って給食が食べられない、砂の感触が嫌で砂遊びができないなど)
かつては、「自閉症」の8割は知的障害の範疇にあると考えられていましたが、知的障害ではない自閉症の子供もいました。
そこで、知的障害ではないけれど言葉の発達に遅れがある自閉症のことを「高機能自閉症」、言葉の発達に遅れがないものを「アスペルガー症候群」と呼んだりしていました。
現在では、知的障害のある自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群などを併せて「自閉スペクトラム症」と言います。
ドラマなどで描かれる、驚異的記憶力を持つ「サヴァン症候群」も自閉スペクトラム症のひとつです。
自閉スペクトラム症には、知的障害のある子から、通常学級にいて知的にも問題なく、勉強ができる子まで様々な子供が含まれます。
以下、特に子供の時期に見られる特徴を紹介します(あくまで一例です)。
乳児期には「共同注視」と呼ばれる行動が困難
- 「共同注視」とは、母親と目を合わせる、指差しして母親の注意を促すなどのことです。
こだわりや常同行動がある
- 「一人でクルクル回る扇風機の羽をずっと眺めつづける」「ミニカーを延々と並べ続ける」「通学路は必ず同じ道を通る」「同じ色の洋服を着続ける」など、ある行動を常に繰り返す。
抽象的概念の理解が苦手
- 「廊下を走らない」と言われても理解ができないことがあります。具体的に「廊下では歩くように」と言われることで、理解できます。
他の子と遊ぶことができない
- そもそも他の子と遊ぶことに関心のない子もいれば、関心があっても人間関係や遊びのルールなどが理解できずうまく遊べない子もいます。
- 暗黙の了解や空気を読むことが苦手
- 冗談や皮肉を理解できない
- 一方的に自分の興味のあることだけを話す
- 相手が不快になることを言ってしまう
- 特徴的な言葉を話す(オウム返し、せりふのように抑揚のない喋り方など)
また、アスペルガー症候群など知的に遅れがない自閉スペクトラム症の子は、非常に高い記憶力を持ち、知識が豊富で語彙数が多く、言語IQも高い場合があります。
学業はよくできるために学生時代は困難に気づかれにくく、社会に出て初めて大きな壁にぶつかるという人も少なくありません。
種類②注意欠如・多動症【ADHD】
注意欠如・多動症【ADHD】とは、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つを特徴とするグループです。
旧名称は、「注意欠陥・多動性障害」でした。
ADHDの特徴は、発達障害ではなくてもある程度誰にでも見られます。
ですので、ADHDと診断されるためには次のような条件があります。
- 「不注意」「多動性」「衝動性」のうちのいくつかが、12歳以前から存在すること
- 2つ以上の場所(学校と家庭/学校と習い事など)で見られること
- 6か月以上持続していること
- そのために勉強や学校生活などに著しい困難があること
「学校では集中できるのに家では全く集中できない」といった場合や、「家ではきちんとできるのに学校では緊張してできない」といった場合には、ADHDとは違う原因が潜んでいる可能性があります。
よく見られる特徴(あくまで一例です)
- 話しかけられても、聞いていない様子を見せる。生返事をする
- 勉強を計画通りに進めることができず、途中で投げ出したり、夜遅くまでかかったりする
- 宿題や持ち物などを紛失したり忘れたりする
- 集中できない
- 授業中にそわそわしてじっと座れない、席を立ってしまう
- バスや電車の中でじっとしていられない
- 思ったことをすぐ口に出してしまう
- カッとなって衝動的に友達の邪魔をする
ADHDに対しては薬物療法が行われることがあります。
これは、AHDHの根本を「治療」するものではなく、不注意、多動、衝動を抑えるための対症療法です。
子供に薬物療法を行うことに抵抗がある人も多いのですが、ADHDの程度によっては薬物で症状を緩和することで落ち着いた生活や学習が可能になる場合もあります。
医師とよく相談した上で、納得できるようでしたら薬物療法も検討してみましょう。
なお、ADHDの特性は、大人になると半数が見られなくなります。
これは、特性自体が「消える」わけではないのですが、青年期・成人期になるにつれて自分自身を客観視する能力が育つことで、自己管理できるようになるからです。
自己管理が難しい場合でも、支援者・専門家を活用しながら意識的に自己客観視していく方法を身につけることもできます。
種類③限局性学習症【SLD】

限局性学習症とは、全般的な知的発達に遅れはないのに、「聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する」の能力のうち、特定のものの習得と使用が難しい障害です。
旧名称は、「学習障害・LD」でした。
なお、習得と使用が難しい直接的な理由が、視覚障害、聴覚障害、知的障害、家庭環境などの場合は含みません。
限局性学習症は、できる教科とできない教科の差が激しいため、「ただやる気がないだけだ」と思われがちです。
実際に、学校や塾の先生などから「やる気がないのか、それとも障害のためにできないのか?」といった疑問を持たれることもよくあります。
これは、密接な関連があります。
つまり、特性によって苦手な分野があることは前提に、苦手な分野にやる気が生じないことはよくある、ということです。
苦手な分野にやる気が出ないのは、限局性学習症でなくても同じと言えるでしょう。
その上で、特に限局性学習症の子供を支援する場合は、特性への配慮はもちろん必要なのですが、特性だけではなく、やる気も含めて、その子ができるようになるための方策を考える必要があります。
「勉強ができないこと」に対する叱責があまりに続くと、勉強そのものへのやる気がそがれたり、自信を失って二次障害(※)につながったりすることもあります。
※二次障害とは、うつ、不登校、家庭内暴力、非行など、発達障害のストレスが原因で二次的に起こる現象のこと。
よく見られる特徴(あくまで一例です)
- 音読や黙読が不得意
- 計算が苦手
- 文章題ができない
- 文字を正しく書けない
- 図形の理解ができない
「限局性学習症」の子は、苦手な分野ができないという悔しさと、それをバカにされたり叱責されたりした悔しさの「二重の悔しさ」を抱いています。
学力面で困難があると、それが友人関係などにも影響して、学校生活自体を楽しく送ることができない場合もあります。
④複数の神経発達症群のある子供もいる
以上、神経発達症群の代表的な3つのグループをご紹介しました。
それぞれの分類で紹介した特性の例は、その診断名がつけば必ず当てはまるとは限りません。
また、「ASDとADHDがある」「ADHDとLDがある」など、複数の障害が併存する子供も多くいます。
そして、代表的な3つ以外にも、コミュニケーション症群(ことばの発達に関連するもの)や運動症群(チック症、常同運動症、発達性協調運動症など、日常生活を送る上で体の動きに問題があるもの)などの神経発達症群もあります。
何度も繰り返しますが、診断は医師にしかできず、また、子供の支援を親だけで対応する必要はありません。
適切に専門家を頼ることが重要であるし、支援者もたくさんいると覚えておくと、子供だけではなく、親御さんの気も楽になると思います。
発達障害と知的障害の関係

知的障害とは、知的発達の遅れ、社会性への適応の遅れ、18歳未満の発症という3条件がそろったもののことです。
そのため、知的障害とその他の発達障害とでは、明確な線引きができるわけではないのです。
「子どもも親も気がつかなかったけれど、実は発達障害と知的障害が併存していた」「ASDで適切な支援を受けられないまま、ある部分の発達が著しく遅れて成長した結果、知的障害だと診断された」というケースもよくあるようです。(出典 西永)
親としては、「子供の特性が発達障害によるものか、知的障害によるものか」という区別は知りたいことかもしれません。
そのお気持ちはよくわかりますが、大切なことは、発達障害であれ、知的障害であれ、その特性やその子供一人ひとりに適切な支援を受けることです。
発達障害同様に、知的障害についても、気になる場合は医師の診断を受けた上で、その他の支援者・専門家などにも相談しましょう。
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発達障害の医療と支援
診察で「発達障害である」と診断された場合、それは変更できないからです。
①医師の検査を受けるかどうかも、相談できる

発達障害の診断があった方が、各種の(公的な)支援につながりやすくなるというメリットがあります。
特性の程度によっては、障害者手帳も交付され、付随する支援を受けることができます。
ですが残念ながら、発達障害への社会の偏見はゼロとは言えません。
また、診断によって、「お子さんにとって適切な支援がわかる」「お子さんが学校や家庭で過ごしやすくなる」のか、「他の人と違うという、新たな悩みを抱える」のかなどは、人によって異なります。
そうしたことから、検査に踏み切れない親御さんもいらっしゃることは事実です。
子供が発達障害かもしれない、特性による困難も生じている、でも診断を受けるのが怖い…とお悩みの場合は、後述する支援者・相談機関への相談をオススメします。
支援者・相談機関では、医師による診断を受けるかどうかも含めて、「どのような関わり方をし、どのような環境を整えことができるのか」を相談することができます。(出典 田中)
②検査を受ける場合は、病院を探す
子供が実際に発達障害かどうかを診断できるのは、医師だけです。
検査を受ける場合は、お近くに検査可能な病院があるかどうかを探しましょう。
③発達障害者の自立を支援する「療育」

発達障害者の自立を支援する仕組みとして、「療育」があります。
「療育」とは、「障害のある子供とその家族を支援しようとする努力のすべて」のことです。(参考:宮田善広『子育てを支える療育』ぶどう社)
療育施設では、身支度・運動・食事・着目するする練習などを行い、家族への療育相談なども行われます(具体的な内容は、その子供の特性によって異なります)。
1~2週間に1回、1~2時間行われることが多いようです。
療育を行っている施設は、お住まいの市区町村役所の福祉課や児童課、子育て支援センターや発達障害支援センターに相談するとわかると思います。(以上、出典 田中)
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発達障害の相談先

お子さんの発達障害(の傾向)については、支援者・専門家・相談機関などと話をすることが大切です。
下記に、代表的なものをご紹介します。
- 発達障害の専門家がいる医療機関(小児神経科、児童精神科、発達外来など。近くにない場合や、精神科に抵抗がある場合には、かかりつけの小児科医に相談しましょう)
- 地域の小児科診療所
- 学校の担任、スクールカウンセラー
- 地域の保健センター、子育て支援センター、児童相談センター
- 地域の発達障害支援センター
- 発達障害の「親の会」
- 民間の発達障害支援機関(私たちキズキもその一つです)
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まとめ

西永先生は、書籍の中で、「どんなニーズ(支援)が必要な子供であっても、その子が生まれて来たことを喜べる社会が素晴らしいのだ」と書かれています。
この姿勢は、親や私たち教育に携わる者も含めて、「発達障害」の子供を取り巻くすべての大人に問われる姿勢ではないでしょうか。
親御さんに「子育ての苦労」があることはお察しいたしますが、「発達障害」を抱えながらも懸命に成長しようとしている、その子の存在そのものを喜べることを祈っています。
この記事が、お子さんと、親であるあなたのお役に立ったなら幸いです。
さて、私たち、キズキは、発達障害、不登校、学校が苦手なお子さんのための塾&家庭教師です。
13年間で3,000名以上のお子さん・親御さんをサポートしてまいりました。
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少しでも気になる方は、お気軽にご連絡ください。
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